増資や減資とは?生協の利用前に知りたい出資金の分かりやすい説明

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生協の出資金

生協には「出資金」という独自の仕組みがあります。

生協の宅配を含む、生協のサービスを利用する為には、まずは出資金を支払って組合員(=生協の利用者)に登録をする必要があります。

出資金は入会金や年会費、会費ではなく、生協のあらゆる事業(運営や商品の開発費など)の元手になる資金として、使われるお金のこと。

組合員自らが出資して運営に携わり、利用することで「消費者の立場に立った商品の購入やサービスが利用できる」というメリットがあります。

出資金とは

出資金はいくら必要?

生協によって入会時に支払う出資金の金額が異なります。

「1口いくら」という単位で出資金額が割り振られており、1口500円から1,000円までの金額が相場です。

【各生協の出資金の例】

基本的に1口から加入ができますが、次に説明する「増資」をお願いされることが多いので、実際に支払う出資金は「加入時の出資金額+α」になると考えても良いでしょう。

ほとんどの生協では増資(出資金を増やす)が任意

出資金を増やすことを増資と言います。

生協では組合員登録時にひとまず出資金を支払いますが、その後、毎月またはその都度、出資金を追加で積み立てる「増資」を行ないます。

増資の方法としては、登録の金融機関の口座から毎月引落される「積立登録増資」と、OCR注文書の増資欄に希望口数記入する「注文書(OCR)増資」が主に利用されています。

増資自体は組合員本人の意思で行なうものなので、増資は義務ではなく、任意です

ただし生協によって増資の強制力は異なり「私が利用している生協は、初回だけで毎回は払っていない」という所もある一方で、「お願い」という形で、増資を推奨している生協も少なくありません。

【各生協の増資の例】
パルシステム:注文時に200円の積立増資。
東都生協:加入後は5,000円または15,000円になるまで、毎月1,000円ずつ積立増資。

増資するメリットは「配当金が多く受け取れる」こと

増資のメリット

生協で出資金を運用して運営を行ない、経営が黒字になって余剰金(利益)が出た場合、総代会の決定に基づき、出資金額と利率に応じて組合員全員に「出資配当金」が分配されます。

加入時の出資金が1,000円程度だと、たとえ配当金の利率が良くても、受け取れる金額は微々たるものです。

出資金額が多ければ多いほど、受け取れる配当金の金額も大きくなるので、配当金がある程度見込める生協を利用する場合は、増資をするメリットは大きくなります。

配当金は出資金に加算されるので、登録の金融機関の口座に振り込まれるなどで手元に戻って来ることはありません。

出資金は株式会社でいう「株」と同じと考えると分かりやすいかもしれません(第三者に売却はできませんが……)。

生協を利用する期間が長ければ長いほど、出資金や配当金が自動的に積み立てられていき、脱退時に受け取れる金額も増えていく……というのが、他の食材宅配サービスやネットスーパーとの違いでもあります。

配当の金額

配当率は生協や年度によって異なりますが、0.2%~0.5%が一般的です。

出資金を引き出す「減資」も年1回できる

出資金は「生協に預け入れているお金」ですが、金融機関の預貯金のように自由に引き出しはできません。

ただし諸事情があり、手元に現金が欲しい場合は、預け入れた出資金を引き出すことは可能です。

減資とは「出資金額の一部を払い戻す」こと。
預け入れら最低出資額を除いた金額まで引き出すことができます。

減資とは

例えば預け入れの出資金が10,000円、最低出資額が1口1,000円の生協を利用している場合、引き出せる最大出資金額は9,000円になります。

※毎月支払う出資金額を減らすという意味ではありません。
増資は任意なので「今回の増資は難しいな……」と思えば、一旦止めることも可能です。

減資の受付期間は年に1回
年度末までに手続きを完了していれば、翌年の3月末以降に登録した金融機関の口座宛に振り込まれます。

減資の申し込みから出資金の受け取りまでには、3ヶ月以上のタイムラグが発生するので「今すぐ手元に現金が欲しい」という場合には不向きです。

残高を確認するには?

出資金の残高を確認する方法は、生協によって異なりますが

上記の3通りの方法が良く利用されています。

毎月増資を行なっていると、自分でもいくら積立ているか分からなくなることが多々あるので、定期的に確認してみると良いですね。

脱退時は出資金の返還・払い戻しが全額受けられる

やむを得ない理由で、出資金の一部を引き出す(減資)ではなく、預け入れた出資金を全額払い戻しを受ける場合は「加入する生協から脱退する」ことが必要です。

生協のレジやサービスカウンター、コールセンター、地域担当者に問い合わせをして、所定用紙を記入後、提出をすることで、脱退が行なえます。

脱退する理由によって「法的脱退」と「自由脱退」に分けられており、出資金の払い戻される時期がそれぞれ異なる場合があります。

「法的脱退よりも自由脱退の方が、出資金を受け取れるまでの期間が長い」という傾向があります。

【法的脱退】

  • 現在利用している生協が対象外の地域へ引っ越す
  • 組合員本人が死亡した

【自由脱退】

  • その他、本人の都合で脱退する

12月31日(事業年度末の90日前)までに手続きを完了すると、翌年3月31日以降に、出資金が本人名義の金融機関に振り込まれます。


ちなみに大学生協だと出資金を「オリジナル懐中時計」や「カタログギフト」、「名刺ケース+銀行印」と引き換られる場合もあります。

まとめ

以上「増資や減資とは?生協の宅配を利用前に知りたい出資金の分かりやすい説明」……でした。

とりあえず上記の点さえ抑えておけば、初めて生協を利用する時も「出資金って何?」と戸惑わずに済むと思います。

らでぃっしゅぼーや
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