大根の保存方法のおすすめは?むいた皮や葉を使った保存食の作り方

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大根は1本あると何かと便利に使える野菜です。

「今日は大根が安かったから」という理由で、特に使い方を考えずに買ったときは「使うときが来るまで、状態良く保存すること」が大切です。

大根の保存に関して「冷蔵」「冷凍」「干す」の3つの方法をまとめてみました。

保存の際や料理中に出た葉や皮を使った保存食の作り方も合わせて紹介します。

冷蔵庫保存は「冷蔵室」が最適

大根の保存に最適な温度は0~5℃なので、冷蔵庫で保存するときは0~5℃に保たれた冷蔵室が向いています。

保存目安期間は2週間です。切って保存することが多いので、ほかの根野菜よりも日持ちは短めです。

野菜室はトマトやナス、キュウリなど、低温に弱い実野菜の保存に適した温度帯(約3~8℃)に設定されており、大根の保存には温度が高めです。

葉を切り落とす

根と葉を切り落とす

葉付き大根は最初に葉を切り落とすことで、葉へ根の水分や栄養がいき、しなびれるのを防ぎます。

根と葉を切り分ける際は「葉の根本を切る」と「根の1~2cm部分を切る」の2つの方法があります。

◆葉の根本を切る
根の上部分をすぐに使いたいときは、葉の根本部分で切った方がムダがありません。

◆根の1~2cmを切る
大根の上の部分を今すぐ使う予定がなく、長期的に保存したい場合に向いています。
(葉部分で切ると、再び根の水分や栄養が葉にいく可能性が高いため)

また「再生野菜」として、大根の葉を育てて収穫したいときにも使えます。

水耕栽培(大根)

手頃な大きさの容器(小さめのトレーやゼリーカップなど)に、ヘタの上部分が水に浸からない程度の水を入れて、窓際などの明るい場所に置けばOKです。

毎日1回は水を取り替えて、その都度、大根の切り口や容器を洗うことで、腐ったり、カビたりするのを防ぎます。

季節や日当たりにもよりますが、約1~2週間で料理に使える程度まで葉が成長します。

収納スペースに合わせて切りラップに包む

ラップで包む

大根は栽培環境と同じく「立てて保存」が適しているので、保存場所に合わせて半分または3等分に切り分けます。

切ったあとは全体をラップで包みます。

ほとんどの根野菜は「新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて保存する」が基本ですが、大根はラップで包むくらいでもOKです。

深めの容器に立てる

大根を立てる

切った大根を深めの容器に入れて、立てて保存します。

今回使用した野菜収納ボックスの高さは15cmで、ちょうど冷蔵室の1段分に収まる大きさです。

収納スペース的に冷蔵室での保存が難しいときは、野菜室に立てて入れます。

冷凍は「カットして生のまま」「すりおろし」

大根の冷凍保存は、にんじんと同じように「大きめに切ると食感がイマイチ」になりやすいです。

そのため、薄切りにしたり、すりおろしたりすると、冷凍独特の「グニャッと感」がなく、食べられます。

冷凍保存する際に、熱伝導性のよい金属バットの上に置いておくと、急速冷凍できます。

薄切り(1ヶ月)

半月切りにする

薄切りの大根は、汁物や漬け物、マリネなどに使えます。

カット済みなので、みそ汁の具やあと1品に困ったときに、さっと使えて便利です。

1.短冊切りやイチョウ切りなど薄切りにする。
2.冷凍保存用袋に入れて、重なりを減らすように平らに伸ばす。
3.冷凍庫で平べったい状態で保存する。

使うときは自然解凍の必要はなく、汁物に使うときは凍ったまま鍋に入れてOKです。

漬け物やマリネにする際は、保存袋に入れたまま流水で少し解凍します。

大根から出た水気を切り、調味料に漬け込むと、味染みもよく、水っぽくなりません。

大根おろし(3週間)

大根おろし

冷凍しても風味や食感が変わらないのが「大根おろし」です。

一度に多めに作っておけば、食べたいたびにすりおろす必要がなく「ちょっと大根おろしを乗せたい」という料理のときにも重宝します。

皮の周囲にはビタミンCが多く含まれているので、大根おろしとして冷凍保存する際は、皮ごとすりおろします。

すりおろしたあとは、軽くしぼって、余分な水分を減らすことで、解凍時に水分過多になるのを防止します。 

1.皮付きのまま、大根をフードプロセッサーやおろし金ですりおろす。
2.冷凍保存用バッグに入れて、平たく伸ばして板状にする。
3.冷凍室で保存する。

使う分だけ袋のままパキッと割って取り出せばOKです。室温や冷蔵室で自然解凍します。

手作りで切り干し大根も作れる

干し大根

大根は干すことで甘みと栄養価がアップします。

切り干し大根は、骨や歯の材料となる「葉酸」が多く含まれる食品としても人気があります。

市販の切り干し大根は「細切り」がほとんどですが、半月切りやイチョウ切りなど好みの切り方で干し大根が作れるのは、手作りならではのメリットと言えます。

切り方には特に決まりはありませんが「干したあとに何の料理に使いたいか?」に合わせると便利です。

たとえば煮物に使いたいなら「細切り」、汁物なら「いちょう切りや半月切り」にします。

切る際は大きさと厚みをそろえると、干して乾燥するときにムラが起こりにくいです。干すと皮の有無は気にならないので、そのまま使います。

野菜を干す場合、数時間~半日ほど干す「半干し」と、数日~1週間ほど干して完全に乾燥させる「完干し」の2通りの作り方があります。

気軽にできるのは半干しの方で、水で戻す手間もないので、まずは半干しから始めてみることをおすすめします。

半干しの場合は、水分が完全に抜け切ってないので、干した後はビンやポリ袋に入れて冷蔵庫で保存後、3~5日を目安に使い切ります。

1.大根をよく洗う。
2.大根を薄切りにする(切り方は半月切り、イチョウ切り、拍子木切り、細切りなど)。
3.ザルやアミに重ならないように広げて置く。
4.日当たりがよく、風通しの良い場所で干す。途中で上下をひっくり返して、乾きを均等にする。
数時間~半日経って、大根の表面にシワが寄ったり、シナシナになったりしたら「半干し」の完成。

切った葉やむいた皮を使った保存食の作り方

保存時に切り落とした葉や、むいた皮は、状態がよければ捨てずに一品作れます。

大根葉にはビタミンCが多く含まれており、栄養的な価値も高いです。

野菜スープやみそ汁の具にする以外にも、いろいろな美味しい食べ方があるので、簡単に作れるものを中心に紹介します。

調理しても固くて食べられない(ヘタ含む)部分に関しては、ほかの野菜と合わせてベジブロス(野菜ダシ)にするとムダがありません。

大根葉のふりかけ(3~4日)

大根葉のふりかけ

◆材料
大根の葉:1本分(約50g)
ごま油:少々
しょうゆ:小さじ1
酒:小さじ1

◆作り方
1.大根の葉を幅1cmに切る。
2.フライパンにごま油を入れて火にかけて、大根の葉を入れる。
3.大根の葉がしんなりしたら、しょうゆと酒を加えてよく混ぜる。
ちりめんじゃこやかつおぶし、ゴマなどがあれば、一緒に入れると風味が増します。

大根の葉と塩昆布和え(3~4日)

◆材料
大根の葉:1本分(約50g)
塩昆布:小さじ2

◆作り方
1.大根の葉をゆでて、水気を絞り、1cm幅に切る。
2.ボウルや保存容器に大根の葉、塩昆布を入れてよく和える。
ほかにもかつおぶしやごまを加えても美味しいです。

大根の皮のポン酢漬け(1週間)

大根の皮のポン酢漬け

おでんやふろふき大根など、厚めに大根の皮をむいたときはポン酢漬けにします。

大根の皮を使った保存食のなかでも、かなり手軽に作れる一品で「切って漬けるだけ」の簡単さです。

◆材料
大根の皮:あるだけ
ポン酢:適量

◆作り方
1.大根の皮を食べやすい大きさ(2~3cm幅)に切る。繊維に沿って切ると歯ごたえがよい。
たくさん切るのが面倒なときは、保存容器の大きさに合わせて長めに切るのもありです。
2.保存袋に大根の皮と、皮が浸る程度のポン酢を入れて、口を閉じる。
保存容器に使うときは、密閉できるタイプを選んだり、フタを閉める前にラップを敷いたりしないと、保存時にポン酢と大根の浸けたニオイが冷蔵室中に広がります。
3.冷蔵室で保存する。数時間~一晩置くと味が染みて美味しい。

ほかにも大根の皮を使ったレシピとしては「大根の皮のキンピラ」もよく作られています。

皮を0.5~1cm幅に切り、油で炒めて、しょうゆ、酒、みりんで味付けします。

キンピラにすると切ったり調理したりする手間があるぶん「手軽に作れる保存食」というより、すぐに食べる夕食の1品感があります。

大根の保存方法をおさらい

◆冷蔵庫(冷蔵室・野菜室)
方法:収納場所に合わせて半分または1/3ずつカットする。ラップで包み、立てておく。
保存期間:約2週間

◆冷凍室
方法:大根を薄切りにするか、すりおろして、冷蔵用保存バッグに入れる。
保存期間:約1ヶ月

◆干す
方法:薄切りにした大根を、ザルやアミに広げて並べる。日当たりと風通しが良い場所で乾燥させる。
保存期間:半干し(約3日~5日)

◆葉や皮
葉:ふりかけ、塩昆布和え、みそ汁の具など
皮:ポン酢漬け、キンピラ
食べられない部分はベジブロスの素材に活用する。

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