今すぐ使える野菜&果物知識が学べる「野菜検定」とは?合格率・試験問題の難易度

※記事内に広告を含む場合があります

当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。

※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

野菜検定

野菜検定とは日常生活に役立つ野菜の知識を学べる検定試験です。

野菜に興味がある人ならば誰でも受験可能で、野菜の幅広い知識(栄養や旬、選び方、食べ方、保存方法など)を学ぶことを目的としています。

日本出版販売株式会社(日販)が企画・運営してスタートしましたが、現在はグループ企業の日販セグモ株式会社が運営しています。

野菜検定のほかにも「フルーツ検定」や「調味料検定」「紅茶検定」「薬膳・漢方検定」なども手がけています。

野菜検定は2016年に第1回が開催された非常に新しい検定試験で、知名度はそれなりですが、成城石井が協力していることもあり、店頭のポスターなどを見かけた人も多いのではないでしょうか。

その後一時期中断していたのですが、2022年に再開されています。

野菜検定を受けるには?

日程

野菜検定は年に1回開催されます。2022年度の野菜検定は東京・大阪と、オンラインで開催されました。

【第3回野菜検定】
開催日:2022年10月23日(日)
場所:東京・大阪・オンライン
申込締切日:2022年10月5日(水)

開催場所は開催回によって異なると思いますが、ちなみに第1回は

  • 東京:武蔵野調理師専門学校(池袋)
  • 名古屋:調査中
  • 大阪:近畿大学

にて実施されていました。

1会場あたり数百人の受験者が収容できるような、それなりに規模の大きい会場が開催場所として選ばれているみたいですね。

第3回は東京・大阪・オンライン開催でしたが、第4回開催場所は記事執筆時点(2023年9月)では未発表です。

実施級と受験料

野菜検定は、誰がどの級から受けてもよいです。

  • 公式サイトからのインターネット申込み
  • 一部の書店店頭に設置されている「願書(払込取扱票)」

にて受付を行なっています。※願書(払込取扱票)はメールやハガキでの請求も可能です。

【ベーシック(3級)】
野菜の実用的な基礎知識を学びたい人向け
出題傾向:基礎知識(種類や旬、主な栄養素など)、選び方、保存方法など「美味しく野菜を食べる為」の知識
受験料:4,600円

【プロフェッショナル(2級)】
基礎知識だけではなく、より手広く、詳しく野菜の知識を学びたい人向け
出題傾向:基礎知識+野菜の幅広い知識(品種ごとの特徴、伝統野菜、野菜のマーケット状況など)
受験料:5,900円

【マスター(1級)】
出題傾向:2~3級の範囲+野菜の分類や品種、野菜の現状の詳しい数字、改訂版の「野菜の栄養と健康・美容」の項目
受験料:7,500円

併願にすると受験料が割安になり、各級の受験時間は重ならないように時間調整されているので、第1回も2級と3級の両方を受ける人も多かったです。

【参考 第1回スケジュール】

受験級 開場 説明 試験
ベーシック(3級) 10時30分 10時50分~11時 11~12時
プロフェッショナル(2級) 12時30分 12時50分~13時 13~14時
マスター(1級) 14時30分 14時50分~15時 15~16時

問題形式・試験内容

マークシート

筆記試験だけで、実技試験はありません。

一般的な検定と同じく、マークシートによる4者択一方式になり、正しいと思う答えにマークしていきます。

【3級の模擬問題】
新鮮なほうれん草を見分けるコツは何か?
1.茎に泥がついているものを選ぶ
2.茎が太くてしっかりしたものを選ぶ
3.葉の緑が深いものを選ぶ
4.根本の赤みが強いものを選ぶ

筍の旬はいつか?
1.3月~5月
2.6月~8月
3.9月~12月
4.1月~2月

【2級の模擬問題】
メロンの選び方・保存方法で正しいものはどれか。
1.枝付きのメロンは、軸がピンと張ったものが良い
2.網のあるネット系のメロンは、なるべく目が細かいものが良い
3.傷みやすいので、買って来たらすぐに冷蔵庫に入れる
4.きれいな球形で、東部から香りの高いものが良い

オクラややまといもの特長であるネバネバの成分はどれか。
1.リグニン
2.コラーゲン
3.ヤラピン

【1級の模擬問題】
健康な生活を維持するために、1日あたり摂取する野菜の目標量は次のどれか。
1.150g以上
2.250g以上
3.350g以上
4.450g以上

「干し野菜」に期待されるもののうち、正しいものはどれか。
1.干し野菜にする時は、野菜の皮や葉を取り除く必要がある。
2.水分とかさが減って、多くの量を食べることができる。
3.干し野菜は天日干し以外の方法で作ることはできない。
4.干し野菜等の加工品を農家自身が生産し、流通・販売までを行うことを「5次産業化」と言う。

※3級~1級の模擬問題は「野菜検定公式テキスト」と野菜検定 練習問題 – 日販の検定ポータルより引用しています。

難易度・合格率

試験問題は公式テキストの内容しか出題されないので、各級の試験の難易度に関しては「もともと自分が知っている野菜の知識」と「どれだけ公式ガイドブックの内容を読み込むか?」で大きく変わってきます。

とはいえ、第1回を受験した人からは「模擬問題集の内容と違いすぎる」「引っ掛け的な問題が多く、変に難しかった」という意見も聞かれたので、あくまでも「テキストの内容をどれだけ覚えられるか?」が重要になってくるように思います。

合格基準はベーシック(3級)、プロフェッショナル(2級)、マスター(1級)ともに正答率 約70%以上で合格になり、各級80問が出題されるので、56問〈80✕0.7=56)以上正解すれば合格です。

第4回以降は難易度そのままだと、合格率が下がる?

公式からは各級の合格率は発表されていませんが、第1回は「テキスト、試験問題ともに誤植が多く、合格基準が下がった(不備があった問題は全員正解になる)」という事情があり、2級、3級ともに合格率は高かったのでは?と思われます。

第3回以降、ベーシック(3級)の合格率は86.5%、プロフェッショナル(2級)74.2%、マスター(1級)合格率41.2%となっています。

公式テキスト

改訂版 野菜検定公式テキスト

野菜検定の勉強に必要不可欠な公式テキストは、書店やAmazonなどのネットショッピングサイトで購入できます。

2023年現在、野菜検定の公式テキストとして

  • 新装版 野菜検定 公式テキスト

が発売されており、検定対策は1冊で十分なようです。

新装版 野菜検定公式テキスト
金額 1,870円
発売日 2022年06月02日頃
出版社 実業之日本社
ページ数 192ページ
ISBN 9784408421193

まとめ

野菜検定は「野菜についての基礎知識を学びたい」「普段の食生活により野菜を取り入れるために食べ方や保存方法についても知りたい」と思う人に向いている検定です。

2017年で第2回開催後、中断があり2022年にようやく第3回が開催されたので、まだまだ知名度が低く、野菜検定で級を取得したら就活に有利になる……というわけでもありません。

「趣味レベルの検定」「野菜について勉強したいときのスキルアップ、モチベーションアップの為の検定」という位置付けで捉えておくことをおすすめします。

野菜検定公式ガイドブックに関しては、各野菜の栄養素、選び方、保存方法、相性のよい食材や食べ方が分かりやすく記載されていて、巻末資料には野菜を取り巻く状況などの読み物も充実しています。

検定の勉強だけではなく、野菜を多方面から知りたいときの便利な1冊として、検定終了後も役立ちそうだなと思いました。

関連記事
この記事の執筆者
執筆者のおすすめ記事を読む
はじめての有機野菜と食材宅配の管理人を務めています。様々な食材宅配サービスやデリバリーサービスを体験し、気づいたことや学んだことをわかりやすく伝えていきます。どうぞよろしくお願いします。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。(2023年12月21日 更新)

ありがとうございます。

Oisix
コープデリ