食の安全性と手軽さ、どちらにこだわる?生活クラブとコープデリの違い
※記事内に広告を含む場合があります
当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。
※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
毎週、決まった曜日と時間帯に注文した商品をお届けする、生協の宅配。
首都圏を中心に利用可能な生協の宅配として生活クラブが人気です。
一口で「生協の宅配」といっても、生協ごとに取り扱い品目や食へのこだわり、宅配サービスなど、特色は大きく異なります。
「どのような違いがあるのか?自分が利用しやすいは生協はどれか?」をそれぞれの特徴から比較してみました。利用を検討している人の参考になれば幸いです。
※金額・手数料表記はすべて税込です。
この記事の目次
宅配エリア
生協宅配の利用を検討する際には、最初にお住まいの地域が配達可能エリアかどうかを確認します。
生活クラブは北海道から関西までの21都道府県、コープデリは関東中心の1都7県で利用できます。
生活クラブは北海道から関西まで
生活クラブは北海道から兵庫までの21都道府県と33の生協で構成されている連合会です。
北海道
◆東北エリア
青森、岩手、山形、福島
◆関東エリア
茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川
◆中部
長野、山梨、静岡、愛知
◆関西
滋賀、京都、大阪、奈良、兵庫
同じ都道府県内でもお住まいの地域によって、対応する生協に違いがあります。
コープデリは関東中心
コープデリは1都7県(東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、長野、新潟)に対応しています。
利用の際には、以下のいずれかの生協で組合員になる必要があります。
・コープみらい(東京、千葉、埼玉)
・いばらきコープ(茨城)
・とちぎコープ(栃木)
・コープぐんま(群馬)
・コープながの(長野)
・コープデリにいがた(新潟)
くわしい宅配エリアに関しては、資料請求や申込みの際に、お住まいの地域に対応する生協があるかどうか分かります。
利用方法と個配手数料
生活クラブは「個別配送」と「班配送(グループ購入)」で利用できます。
◆個別配送
配送料は、お住まいの生協によって、利用金額に関係なく送料が有料・無料が異なります。
◆班配送(グループ購入)
友達や近所の人とグループで注文、毎週決まった曜日に注文した商品が班の荷受先に届きます。
グループ購入の場合、商品が4%OFFになるなど、割引価格で購入できます。
また東京、神奈川、千葉には生活クラブの店舗「デポー」が41店舗ほどあります。
お住まいの地域にデポーがあれば、実際に自分の目で見て商品が購入もできます。
店舗での買い物も宅配と同様に、各生協の組合員になることで利用可能です。
コープデリは「個人宅配」、「グループ配達」、「ステーション利用」が利用できます。
◆個人配達
週1回、自宅までお届け。
1回ごとに配達手数料(198~220円)がかかりますが、一定金額以上の購入や各種割引サービスを利用すると無料になります。
◆グループ配送
友人や近所の人とグループでお届けする方法です。
人数に応じて手数料が割引または無料になります。
◆ステーション利用
ほかにもコープやコープと契約している近くの商店が「ステーション」となり、注文した商品をお店で受け取れます。
受け取り時間内であれば、都合の良いときに取りに行けばOKです。
手数料は利用するコープによって、無料または有料が異なります。
コープデリでは夕食宅配サービスも利用できる
またコープデリでは、週3~5回のデイリーコープで、「ミールキット」や「夕食宅配」注文も可能です(配送料無料)。
「ミールキット」では、カット&下ごしらえ済みの食材が届くので、夕飯のメインメニューが10分で作れます。
お弁当やお惣菜やお届けする夕食宅配では、電子レンジで温めるだけで栄養バランスの良い食事が食べられるので、忙しいときでも健康的な食生活が送れます。
取り扱い品目・値段
生活クラブは「食の安全・安全」に徹底的にこだわり、生活クラブのオリジナル品が中心です。
そのため、取り扱い商品は、毎週700品目以上とほかの生協と比較しても、品数が少なく、値段は全体的に高め(約1.2~2倍)の傾向にあります。
そのため「生活クラブだけで商品を注文すると食費が高いので、加工品や調味料は生活クラブ、それ以外はスーパーで買う」など、使い分けをしている人も多いです。
一方でコープデリは、毎週6,000品目以上と非常に多く、買いやすい価格で提供しています。
コープの商品だけではなく、市販品の取り扱いも多いので、ネットスーパーに近い感覚で買い物ができます。
生活クラブとコープデリでは、資料請求の際に、人気商品プレゼントの入会キャンペーンも実施しています。
気軽におすすめ商品を試せるチャンスなので、利用前に資料請求からはじめてみると良いと思います。
安全基準は「厳しい」と「それなり」で両極端
生協は一般的なスーパーと比較して「食品への安全性」「安心した食生活」へのこだわりが強いです。
ただし生協によって独自の安全基準には大きな違いがあり、それが取り扱い品目や値段に差が出ています。
食の安全性にもっとも厳しい生活クラブ
全国各地にある生協でも「もっとも安全や品質に厳しい」と言われるのが生活クラブです。
◆野菜
残留農薬は国基準の1/10以下。化学合成農薬や化学肥料をなるべく使わない。
◆食品添加物
許容は93物質(全体の11.2%)と厳しい。
◆お惣菜・加工品
食品添加物や遺伝子組み換え食品の排除。化学調味料の不使用。
◆放射能
厳しい独自基準を採用。全品目検査と結果結果はWebサイトで掲載。
そのため、食の安全性に気を使う方が利用者の多くを占めています。
商品の値段は全体的に高いのですが、そのぶん、安心の食材を買えるのが生活クラブを利用する大きなメリットです。
市販品も多く「それなり」なコープデリ
コープデリはほかの生協と同様に、食品添加物や遺伝子組み換え作物、農薬の使用など、一定の配慮はしています。
ただし生活クラブと比較すると「それなり」な感じです。
そのため、市販品の取り扱いも多く「コープのPB商品も買えるスーパー」的な立ち位置になっています。
注文方法はネット、注文用紙、電話で共通
注文方法は「ネット注文」「注文用紙」「電話」で共通しています。
生活クラブとコープデリでは、ネット注文の締切日時が違います。
生活クラブの「eくらぶ」は、配達日翌日の11時30分まで。コープデリ「eフレンズ」では、配達日の翌々日午前2時まで注文・変更が可能です。
出資金や増資の金額に違いあり
出資金とは生協の活動や運営に使われる資本のことで、加入の際に支払います。
生活クラブ:毎月1,000円
コープデリ:1口500円または1,000円(加入する生協で異なる)
生協脱退時には出資金の全額が返還されるので、金額の高い低いはあまり考えなくても良いかと思います。
生活クラブの「毎月1,000円」は、なかなか負担が重いように感じますが、脱退時にはちょっとしたお小遣い以上の金額が戻ってきます。
SNSの口コミ・評判で比較
コープデリと生活クラブに関する口コミや評判を、Twitterからまとめました。
生活クラブとコープデリ、どちらを利用すべき?
利用する生協宅配をコープデリと生活クラブで悩んだときは「自分が生協を利用する目的」で、考えてみると良いと思います。
◆生活クラブが向いている家庭
「なるべく安全な食材を安心して購入したい」
「食の安全性が第一。値段は多少高くても構わない」
「配送料を毎回気にせず利用したい」
◆コープデリが向いている家庭
「スーパーやネットスーパーと同じような感覚で、買い物がしたい」
「妊娠中や子どもが小さい間、生協の宅配を利用したい」
「食の安全性にはこだわりたいが、食費にお金はかけられない」
「退会後に返還されるとは言え、毎月1,000円は払えない」
「料理キットや夕食宅配を利用して、夕食作りの時間を短縮したい」
また両方を併用している人や、パルシステムや東都生協などほかの生協と一緒に利用している人も多いです。
たとえば「加工品は添加物が気になるから生活クラブ。特にこだわりがなければコープデリ」など、用途によって使い分けてみるのも良いと思います。
実際にどのような商品を取り扱っているのか、自分の住んでいる地域はどのようなサービスを利用できるのかを知りたいときは、まずは資料請求をしてみてください。