春の季節が旬の新ごぼう(春ごぼう、夏ごぼう)とほかとの違いは?保存・下ごしらえ方法と簡単レシピ
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4月~6月頃に出回る新ごぼうは、秋に植えて直径1.5cmほどに成長したごぼうを早取り(若取り)したものです。
春野菜の一つとしてスーパーに並ぶことも多く、色が白く、長さ30cm前後で販売されています。
4~5月に出回る新ごぼうは「春ごぼう」とも呼ばれており、香りがよく、皮が薄く、食感がみずみずしくて柔らかいです。
一方で6~7月頃の「夏ごぼう」は、香りがあっさりとしています。
新ごぼうはドジョウを使った深川鍋に欠かせない食材の一つです。
アクが少ないので、ほかにも煮物やキンピラ、炊き込みご飯など定番のごぼう料理にも使いやすいです。
この記事の目次
新ごぼう(春ごぼう、夏ごぼう)の特徴
一般的に流通しているのは滝野川ごぼうです。
江戸初期に東京の滝野川地域で栽培されたことが名前の由来で、日本のごぼうの多くは、滝野川ごぼうから品種改良されています。
貯蔵性が高いので年間出荷されていますが、旬は11~1月の時期です。
新ごぼうは滝野川ごぼう系を若取りしたもので、「水田ごぼう」や「菊池水田ごぼう」が新ごぼうとして流通しています。
ただし収穫時期(旬)が違うので、大きさや食感、産地に違いがあります。
ごぼう(滝野川ごぼう) | 新ごぼう | |
---|---|---|
長さ、太さ | 長さ1m前後、直径2~3cm | 長さ30cm前後、直径1.5cm |
味・食感 | 熟すと甘みが増す。固い | 香りがよい。みずみずしくて柔らかい |
時期・旬 | 11~1月 | 4~6月 |
産地 | 青森、茨城、北海道 | 熊本、宮崎 |
ちなみに同じ季節に出回る「新じゃが」も、新ごぼうと同じく九州(長崎、鹿児島)がおもな産地です。
京野菜の堀川ごぼうも滝野川系ごぼうの一種
京料理に欠かせない「堀川ごぼう」は、滝野川系ごぼうを一度短く切り、植え直して、時間をかけて成長させたものです。
長さは80cm、直径は5~6cmと、かなり大きく、直径0.5cmの空洞(ス)が入っています。
ほかのごぼうと比較しても生育期間が長いので、大きいだけではなく、栄養価と香りも高いです。一般的なごぼうと同じく、11~12月が旬の時期です。
堀川ごぼうは部分ごとに食感に違いがあり、太い胴の部分は「柔らか」で、先端の細い部分は「シャキシャキ」しています。
太い部分は煮物、細い部分はキンピラにすると、料理に合った食感が楽しめます。
新ごぼうの選び方と保存方法
◆選び方
・太さが均一で太すぎない。
・ひげ根が少ない。
・表面にシワがない。
◆保存方法(野菜室で1週間)
新ごぼう(や洗いごぼう)は、乾燥しやすいので、ポリ袋に入れるかラップに包み、野菜室に立てて保存します。
また冷凍保存も可能で、新ごぼうを千切りやささがきにして、熱湯で1分ほどゆでます。ザルにあけて、粗熱が取れたら、冷凍用保存袋に入れます。
ちなみに泥付きのごぼうは、日持ちする野菜ランキングでも上位に入ります。
新聞紙で包み、冷暗所に立てて保存します(保存期間の目安は約1ヶ月)。
面倒な下ごしらえは特に必要なし
新ごぼうの皮は、身と同じく柔らかいので、皮をむく必要は特にありません。
手を使って表面を軽くこすり洗いして、表面の汚れを洗い落とす程度で大丈夫です。タワシやくしゃくしゃにしたアルミホイルを使ってもOKです。
またアクも少ないので、切ったあとの念入りなアク抜きやアク取りも必要ありません。
そのまま料理に使ってもよいのですが、気になる方は30秒~5分ほど水に浸けたあと、ザルにあげて、水気をしぼるとよいです。酢水は使わなくても構いません。
ごぼうが白くなるまで水に浸けすぎると、ごぼうに含まれるポリフェノールや香り、旨味が失われるので、なるべく短時間でアク抜きをすることが大切です。
新ごぼうを使った料理レシピ
新ごぼうは風味がよく、肉質や食感が柔らかいので、さっとゆでてサラダや和え物にも使いやすいです。
煮物にしても柔らかいので「ごぼうの煮物は固くて食べられない」という人でも食べられます。
新ごぼうは柔らかいぶん、普通のごぼうと同じ感覚で料理に使うと、柔らかくなり過ぎることがあるので、厚めに切ったり、火が通りすぎないように気をつけましょう。
ごぼうのサラダ
◆材料(副菜2人分)
ごぼう:1/2本
にんじん:1/4本
マヨネーズ:大さじ1~2
しょうゆ:小さじ1~2
ねり白ごま:小さじ2
◆作り方
1.ごぼうとにんじんを細切りにします。
2.鍋にお湯を沸かして、ごぼうとにんじんを入れて、1分ほどゆでます。
ごぼうとにんじんの太さによって、ゆで時間が変わるので、1分前後を目安に自分好みの固さに仕上げます。
3.水気を切り、粗熱を取ります。
4.ボウルに新ごぼう、にんじん、マヨネーズ、しょうゆ、ねり白ごまを入れて、よく混ぜます。
ごぼうの煮物(煮染め)
◆材料(副菜2人分)
ごぼう:1本
水:200cc
しょうゆ:大さじ1~2
酒:大さじ1~2
みりん:大さじ1~2
◆作り方
1.ごぼうを4~5cm幅に切ります。
2.鍋に水、しょうゆ、酒、みりん、ごぼうを入れて、汁気がなくなるまで煮ます。
ごぼうの炊き込みご飯
◆材料
ごはん:2合
ごぼう:1/2~1本
鶏肉:1/2~1枚
酒:大さじ2
しょうゆ:小さじ2~大さじ1
塩:小さじ1/2
※他にもレンコン、キノコ類、油揚げ、こんにゃくなどを入れても美味しいです。
◆作り方
1.米をとぎ、炊飯釜に入れます。
2.炊飯に酒、しょうゆ、塩を加えて、水を2合の目盛りに合わせます。
3.ささがきにしたごぼうと角切りの鶏肉を入れます。
4.30分~1時間ほど置き、浸水させてから、炊飯します。
5.炊き上がったら、全体をよく混ぜ合わせます。
ごぼうと豚肉のキンピラ
◆材料(2人分)
ごぼう:1本
薄切り豚肉:150g
ごま油:大さじ1/2~1
唐辛子の輪切り:少々
しょうゆ:大さじ1
砂糖:小さじ2
酒:大さじ1
白ごま:少々
◆作り方
1.ごぼうを細切りorささがきにします。豚肉は3cm幅を目安に切ります。
2.フライパンにごま油と唐辛子の輪切りを入れて火にかけます。
3.ごぼうを炒めて、しんなりしてきたら、豚肉を加えてさらに炒めます。
4.豚肉の色が変わったら、砂糖、しょうゆ、酒を加えて、全体的によく混ぜ合わせます。
5.汁気がなくなったら、白ごまを振ります。
新ごぼうと同じ時期に出回る春野菜に関しては、以下の記事で紹介しています。
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