大学生協を利用するメリット・デメリットとは?通っている学校にない場合はどうなる?

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大学生協

大学生協とは大学の学生、教職員向けに運営されている生協の一つです。

組合員は学生や教職員が中心となり、大学以外に短大や高専、専修学校、専門学校などの学校にも存在します。

国公立大学や私立大学にある場合が多く、宗教系大学など一部の学校にはありません。

一般的に「生協」と呼ばれるのは、コープデリやパルシステムなどの市民生協・地域生協のことです。

大学生協は学生・院生・教職員を対象としており、加入することで受けられる特典やサービスにも違いがあります。

大学生協を利用するメリット・デメリット

大学生協ではおもに4つの事業で、学生生活をサポートします。

  • 購買
  • 書籍
  • 食堂
  • 旅行サービス

ほかにも共済・保険の取り扱いもあります。

書籍、文具、CD/DVDがいつでも割引価格で買える

本が5%OFF、CD・DVDが10%OFF

購買部では講義で使う教科書やテキスト、参考書以外にも、マンガや雑誌、文具、CD/DVDいつでも割引価格で買えます

大学生協や商品によって割引率は違いますが、5~20%OFFで購入できるのは、かなり助かります。

特に書籍はバーゲンブックでもない限り、定価以下の金額で買えることは、まずありません。

取り寄せの書籍も割引対象になるので「購買部で取り扱いのないマンガは毎回取り寄せてもらって割引価格で買っている」という人も多いです。

書籍やCD/DVDはネット注文も利用できますが「宅配便でお届け」を選ぶと、組合員割引が適応されないので要注意です。

また生協店舗のレジで組合員証を提示することで、組合員割引が受けられるので、大学生協に未加入だと定価価格になります。

ほかにも研究機器やソフトウェア、家電、家具など、店頭には置いていない大型商品も、カタログやネット上で注文できます。

栄養バランスがよくて安い学食が食べられる

学食

大学生協食堂では利用しやすい価格で、栄養バランスが取れた食事メニューが充実しています。

食堂形態はカフェテリア、バイキング形式、フードコート、カフェなど、食堂によって違います。

ほかにも「ミールカード」「学食パス」など、食堂の利用をさらに便利にするサービスもあります。

◆ミールカード
まとまった金額を先に支払うことで、生協食堂を1年間1日の利用上限額まで利用できます。生協食堂年間利用定期券。

◆学食パス
SuicaやPASMOなど手持ちの交通系ICカードにチャージして学食の支払いに使えます。
チャージした金額は学食でしか使えないため、食費を削れず、確実に食事が食べられる仕組みになっています。

旅行代金が割引になる

旅行

大学生になると、友人と出かけたり、帰省で地元に帰ったり、ゼミ合宿に行ったりと、旅行する機会が増えます。

そんなときに役立つのが大学生協の旅行カウンターで、生協のお店で旅行の手配が行なえます。

  • 各交通機関(電車・高速バス・飛行機・フェリー・レンタカーなど)の手配
  • 全国各地のホテルの手配
  • 交通機関と宿泊がセットになったパッケージ商品の販売

大学生協オリジナル商品や組合割引のある商品を中心に、各旅行代理店の旅行商品を取り扱っており、ほかの旅行代理店を利用するよりも節約できます。

ほかにも自動車免許取得で教習所に通う際に、大学生協特別割引料金(一般価格より1~2万円安い)が適応になったり、入学や就活時に必要になるリクルートスーツが割引価格で買えたりなど、学生向けのサービスが充実しているのも特徴的です。

加入時の出資金が万単位と高い

一般的な生協と同じく、大学生協でも組合員になるには、出資金を支払う必要があります。

出資金の金額は大学生協によって違いますが、1.5万円~5万円が相場です。

市民生協だと加入時の出資金額は500円や1,000円なのと比較すると、かなり高く感じます。

そのぶん、加入後に出資金を増やす「増資」がないので、加入時に、今後も積み立て分もあわせて一括で支払うというイメージです。

脱退時は全額返金されるので損はしません。

一般的な生協との違いは?

大学生協と一般的な生協との大きな違いはおもに3つあります。

  • 生協の宅配が利用できない
  • 事業が大学内に限定している
  • 脱退は「卒業」のタイミング

生協の宅配が利用できない

食品宅配サービス

生協の宅配は週1回決まった曜日と時間帯に注文した商品をお届けするサービスです。

生協によっては夕飯用のお弁当やお惣菜、料理キットを週3日からお届けする夕食宅配も利用できます。

大学生協の購買部はコンビニと同じような品揃えで、一般的な生協の店舗のように生鮮食品は販売していません。

ただし室蘭工業大学生協のように大学生協と市民生協が一体化しているような生協では、生鮮食品(野菜、肉、魚など)を取り扱うこともあります。

たとえば一人暮らしをしていて「スーパーまで遠いので、注文した商品を自宅まで届けて欲しい」という場合は、別途、宅配を行なっている生協に加入するか、ネットスーパーなどの宅配サービスを利用する必要があります。

ちなみに北海道や東北地方の大学生協では、灯油の配達は行なっています。

事業が大学内に限定している

市民生協では地域に生協の店舗(コープみらいの『コープミニ』、生活クラブの『デポー』など)がある場合が多いのですが、大学生協は学内に限定されています。

そのため「本を安く買いたい」「旅行プランを組合割引で安く申込みたい」という場合は、大学へ行く必要があります。特に自宅から大学までの距離が離れていると億劫に感じやすいです。

書籍やCD/DVDはネット通販の利用も可能ですが、注文した商品は生協店舗を通じて受け取る必要があります。

※自宅までお届けする「宅配サービス」は大学生協のサービスではないので、組合員割引の特典は受けられません。

脱退は「卒業」のタイミング

大学生協の加入は「任意」で、加入後も自由脱退は可能です。

ただし大学生協の利用は組合員が原則なので、実質は卒業など大学を離れるまで加入し続けることになります。

大学に残留したり、学部卒後に大学院へ進学したりする場合は継続できます。

ちなみに卒業後も脱退することを忘れて、組合員になったままの人は一定数いるようです。

大学生協がない場合は?

大学生協がない学校に通っている場合は「インターカレッジコープ」という大学生協のない学校に通う学生、院生、教職員を対象にした大学生協に加入するという方法があります。

学校の所在地やお住まいの都道府県にインターカレッジコープがあり、通っている学校がインターカレッジコープの加入対象校になっていれば加入が可能です。

インターカレッジコープは、全国5地域(宮城、東京、愛知、大阪、熊本)にあります。

関連リンク:全国の5地域にあるインターカレッジコープ – 全国大学生活協同組合連合会

ちなみに私の通っていた大学にも大学生協はなかったです。

ただし購買、コンビニ、食堂などの設備はあり、大学生協と同じように書籍や文房具が5~10%OFFで買えたり、食堂で安くご飯が食べられたりしたので、特に不便は感じませんでした。

ちなみにコープデリなど一般的な生協でも、書籍やCD/DVDを割引価格で買えます。

大学生協を利用する際にデメリットはまったくありませんが(正直『入会時に支払う出資金の金額が高額』くらい)「スーパーまで遠いので、生鮮食品を自宅まで宅配して欲しい」というときは、別に宅配サービスを利用するとよいと思います。

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