話題のレシピ付き夕食宅配サービス”Blue Apron”から見るアメリカと日本の食事情の違いとは?
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「夕食作りをもっと良くしたい」というのは世界共通のお悩みのようで、アメリカでは”Blue Apron(ブルーエプロン)”というレシピ付き夕食宅配サービスが、話題を集めています。
日本にいる私たちは利用できませんが、日本のレシピ付き夕食宅配サービスとはどのような点が異なるのか、見てみたいと思います。
Blue Apronの特徴
プランと料金
Blue Apron(ブルーエプロン)には「2食分のプラン」「家族4人分のプラン」の2種類のプランが用意されています。
週に2回~5回の定期宅配。
1人あたりの1食分の値段は$7.99~$11.99、送料$9.99、最小オーダー単位が$57.95~となっています。
結構な割高感がありますが、日本と同様に「自炊と外食の中間と考えると妥当な値段」なのだと思います。
Blue Apron(ブルーエプロン)では、シェフのおすすめメニュー、健康に配慮したメニュー、子供のいる家庭におすすめメニュー、スピードメニュー、ベジタリアン向けなど、特徴を生かしたメニューが選べるようになっています。
また、別料金ですがワインも一緒に届けてくれます。
Blue Apronでは有名ワインメーカーのワインを独占的に入手しており、2人サイズ(500ml)、スタンダードサイズ(750ml)の2種類が選べるようになっています。
料理時間は平均35分だけど……?
▲「ステーキとマッシュポテト」の場合、調理時間は25~35分。
食材は丸ごとの状態で届くので「野菜を洗う、皮をむく、適度な大きさに切る」という作業が必要です。
「1食あたりの料理時間は平均35分」と説明にはありますが、実際はさらに時間がかかるように思います。
また使う調理器具はフライパンや鍋だけではなく、オーブンを使った大掛かりなレシピもいくつかあります。
日本のレシピ付き食材宅配サービスは、食材がすでにカット&下ごしらえ済みの状態で届きます。
食材が入った袋を開けて、あとは煮たり焼いたりするだけで「主菜・副菜が20分で作れる」というような、料理時間の大幅な短縮は期待できなさそうです。
レシピは全公開
料理作りに欠かせないレシピは、食材と一緒に届きますが、ネットでも過去の料理を含めてレシピは全公開されています。
Blue Apron(ブルーエプロン)では、アメリカで馴染みのない食材や料理も登場することも多く、それらに関する食材や調理法に関してもしっかり説明されています。
配達はニューヨーク中心
日本の食材・お弁当宅配サービスである、タイヘイやヨシケイなどは週5回、その日の夕飯で必要な食材を届けてくれますが、Blue Apron(ブルーエプロン)は週に2回~5回。
しかも「1週間分の食材をまとめて宅配」という訳でもありません。
食材宅配サービスに夕食をがっつり依存するのではなく「週に何回は外食をする」「仕事が忙しくて夕食をしっかり食べる機会を逃しやすい」というような人でも利用しやすくなっています。
日本の食材宅配サービスは、ヤマト運輸など大手宅配業者と提携して全国配送してくれるところが多いですが、アメリカのBlue Apronは宅配エリアが限定されています。
広大なアメリカでは地域によって生活習慣も違うため、均一のサービスを提供するのは効率が悪いのかもしれません。
日本のレシピ付き夕食宅配との違いは?
アメリカのレシピ付き夕食宅配サービスにはほかにも、HelloFreshもあります。
サービスに共通しているのが「食材は丸ごとの状態で届く」「料理作りに比重を置いている」ことです。
日本のレシピ付き食材宅配サービスは「できるだけ料理時間を短縮したい」という働く女性や主婦がターゲットです。一方のアメリカの場合は「夫婦や家族と一緒に料理作りを気軽に楽しみたい」という料理自体を楽しむ意味合いが強いように思います。
また「手作り信仰」が強い日本では、カット済みや下ごしらえ済みの食材を使って料理を作ると「手抜き感がある」と罪悪感を覚える人が少なくありません。
Blue Apron(ブルーエプロン)のように「自分でレシピを考えずに済み、夕食作りで材料が使い切れる」くらいのアメリカ式のレシピ付き食材宅配サービスが、日本でも広まれば良いなと思います。