甘味料の種類一覧、アセスルファムKやスクラロース、ステビアの違い

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砂糖

甘味料(かんみりょう)は、食品に甘みをつけるために用いられる調味料です。

おもに清涼飲料水やお菓子、漬け物、乳製品、パンなどに使用されます。

甘味料の一部は「食品添加物」としての扱いになります。

たとえば糖アルコールのキシリトール、ソルビトール、マンニトール、天然甘味料のステビア、甘草(カンゾウ)、人工甘味料のアセスルファムK、スクラロース、サッカリンは食品添加物です。

砂糖の代用品としての甘味料

砂糖

食品を甘くする調味料としては「砂糖」が有名です。

一方で砂糖には酵母の栄養源となる成分が多く含まれていたり、加熱すると茶褐色に変色したりするので、使用する食品を選びます。

砂糖の代わりに食品添加物(甘味料)を使うことで、酵母の繁殖を抑制して、商品の保存性を高める効果があります。

ちなみにpH調整剤も、微生物の繁殖を防ぐ目的で使用されます。

ほかにも甘み以外にも清涼感を与える甘味料(ソルビトール、キシリトール)もあり、飲み食べしたときに「爽やかさ」を出す目的で、清涼飲料水やお菓子に添加される場合もあります。

また虫歯や肥満、糖尿病の予防のために、砂糖以外の甘味料を日常生活に利用する機会も増えています。

甘味料の種類一覧

食品添加物の種類

食品添加物としての甘味料は物質によって「指定添加物」「既存添加物」「一般飲食物添加物」に分けられます。

分類の違いが各物質の安全性や危険性、人工甘味料かどうかを表すものではありません。

◆指定添加物(例)
・アスパルテーム(L-α-アスパルチル-L-フェニルアラニンメチルエステル)
・アセスルファムカリウム(アセスルファムK)
・アドバンテーム
・キシリトール(キシリット)
・サッカリン
・サッカリンナトリウム
・スクラロース(トリクロロガラクトスクロース) 
・グリセリン(グリセロール)
・グリチルリチン酸二ナトリウム
・D-マンニトール(D-マンニット)
・D-ソルビトール(D-ソルビット)
・ネオテーム

◆既存添加物(例)
・L-アラビノース
・カンゾウ抽出物
・D-キシロース
・α-グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビア
・酵素分解カンゾウ
・ステビア抽出物
・ステビア末
・タウマチン(ソーマチン)
・ブラジルカンゾウ抽出物(ペリアンドリン)
・ラカンカ抽出物(ラカンカエキス)
・L-ラムノース
・D-リボース

◆一般飲食物添加物(例)
・アマチャ抽出物(アマチャエキス)
・カンゾウ末

ちなみに砂糖、はちみつ、メープルシロップ、アガベシロップ、水あめ、ブドウ糖液糖、ブドウ糖、ショ糖、麦芽糖、果糖、オリゴ糖などに関しては食品扱いになり、食品添加物には指定されていません。

食品と食品添加物との違いは微妙なところがあり「一般的に食品として食べられている物は食品」として取り扱われます。

「アマチャエキス」や「カンゾウ末」に関しては、甘茶や甘草はお茶(漢方茶)として飲まれてきたことから、一般飲食物添加物になっています。

またサラヤの「ラカントS」や、味の素の「パルスイート」の原材料には、エリスリトールが使用されていますが、これは「食品」の扱いです。

※ラカントSはエリスリトール、パルスイートはアステルパームが主成分なので、甘さや味に違いがあります。

ほかにも還元水飴、還元パラチノース、マルチトール(還元麦芽糖)、ラクチトールも食品であり、食品添加物ではありません。

アセスルファムK、スクラロース、ステビアの違いは?

甘味料(食品添加物)のなかでも、使用頻度が高い「アセスルファムK」「スクラロース」「ステビア」についてくわしく紹介します。

いずれの甘味料も、砂糖と比較して数百倍以上の甘みがある「高甘味度甘味料」の一種です。

アセスルファムK:菓子や飲料への使用が多い人工甘味料

アセスルファムカリウム(アセスルファムK)は、ゼロカロリー系の飲料に使われる人工甘味料です。

原料は酢酸由来のジケテンを最終的に水酸化カリウムで中和したもので、砂糖の約200倍の甘さがあります。

爽やかで変な甘みが少なく「後味がスッキリしていて、キレが良い」と感じるのが、アセスルファムKの甘みの特徴です。

一方で、苦味や渋みがやや強いので、高濃度になると「苦味ありの不自然に甘い味」になりやすいです。

水に溶けやすく、ビール、缶チューハイ、炭酸飲料などの「苦味や渋味を感じる飲み物」への使用をよく見かけます。

ほかにも漬け物や佃煮などの「塩気の多い食品」に利用すると、苦味が減り、甘みが増します。

また紅茶やコーヒー、チョコレート、ココアなどに使うと、さらに風味を引き立たせる効果もあります。

アスパルテームなどのほかの甘味料と一緒になると、砂糖に近い甘みになったり、相乗効果が得られたりするので、併用されることも少なくありません。

スクラロース:砂糖が原料の人工甘味料

スクラロースは、砂糖(ショ糖)から開発された人工甘味料で、砂糖の約600倍の甘さがあります。

アセスルファムKとは、指定添加物、人工甘味料の点が同じです。

ショ糖(砂糖)よりも数百倍以上甘い「高甘味度甘味料」のなかには、苦味や渋味を感じるものが多いのですが、スクラロースにはほとんど感じられません。

砂糖とよく似た甘みがあり、後味も良いです。

水に溶けやすく清涼飲料水やアイスクリームに使われているほかに、熱や酸に強いので、クッキーやビスケットなどの焼き菓子にも用いられます。

ステビア:葉が原料の天然甘味料

ステビア

南アメリカ原産のキク科ステビアの葉を粉砕や抽出したもので、甘草(カンゾウ)と同じく、天然甘味料の一つです。

砂糖に近い甘みがあり、甘さは約250~350倍と強く、少量で甘みが出せます。

安全性に問題なし

低リスク

もともと食品に含まれている甘味料も多く、一般的な食品の甘味料として摂取する分には、安全性に問題はありません。

ちなみに「低カロリー」や「ノンシュガー」がPRされた食品には、糖アルコールが使用されている場合が多いのですが、飲食の際は少し注意した方がよさそうです。

糖アルコールには、食品の扱いとしてエリスリトール、還元水あめ、マルチトール、ラクチトールで、食品添加物がキシリトール、ソルビトール、マンニトールがあります。

インスリン分泌を刺激しないので、虫歯や糖尿病予防のための甘味料としても用いられています。

基本的に体への害はありませんが、体質や摂取量によっては一時的にお腹が緩くなる(ゴロゴロする、下痢になる)場合があります。

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