【比較】日常生活でお役立ち!野菜や果物に関する人気の資格・検定5選

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野菜の資格

「野菜や果物のスペシャリスト」を目指す民間資格や検定は非常に多くあります。

どの資格や検定も似たような名前が付いているので「野菜について勉強してみたいけど、どの講座を受講すればよいのか、違いが分からない」と悩む人も少なくありません。

今回は以下の5つの資格と検定について、どのような特徴や違いがあるのかを比較してみました。

  • 野菜ソムリエ
  • ベジタブル&フルーツアドバイザー
  • ベジタブル&フルーツプランナー
  • 野菜コーディネーター
  • 野菜検定

野菜ソムリエ(旧:ベジタブル&フルーツマイスター)

野菜ソムリエ(初級)

野菜・果物に関する資格のなかで、もっとも有名で人気が高いのが野菜ソムリエです。

2001年当初は「ベジタブル&フルーツマイスター」という名称でした。

講座を受講後、修了試験に合格することで「野菜や果物の知識を身に付けて、美味しさや魅力を伝えるスペシャリスト」である野菜ソムリエの称号が与えられます。

日本野菜ソムリエ協会が認定する民間資格ですが、多くの有名人や芸能人が野菜ソムリエの資格を取得していることもあり、知名度が高く、受講者数はかなり多いです。

野菜ソムリエには「野菜ソムリエ(初級)」「野菜ソムリエプロ(中級)」「野菜ソムリエ上級プロ」があります。

野菜ソムリエは「野菜や果物の基礎知識を身に付けて食生活を豊かにしたい」、野菜ソムリエプロは「専門的な知識を身に付けて、スキルアップを図りたい」「野菜ソムリエの肩書で仕事をしたい」という人に向いています。

学べる内容

野菜ソムリエ講座では以下の科目を、7科目✕2時間で受けます。

ベジフルコミュニケーション 野菜と果物の魅力や情報を伝えるためのコミュニケーション学
ベジフル入門①②③ 野菜・果物の生産から流通までの知識や良品の見分け方、保存方法、特徴などの基礎知識
ベジフルサイエンス①② 栄養と健康の観点で、野菜や果物に多い栄養素の体への働きと効果、効率的な摂取方法
ベジフルクッカリー 基本の調理法や品種の特徴を活かしたレシピの作り方

ほかの野菜の資格との違いとして、講座内容にコミュニケーション学やレシピの作り方など「野菜ソムリエ講座で得た知識を、どのように人に伝えていくのがよいか?」まで学べることが挙げられます。

野菜ソムリエには「野菜・果物の専門的な知識を身に付け、社会にその価値や魅力を伝える専門家」という意味合いがあり「人に提案する。情報を提供する」ことも勉強できるのは、ほかにはないメリットの一つです。

野菜ソムリエプロの養成講座になると、生産から流通、マーケティングなど、業界の専門知識も網羅する内容になるので、専門度がより高くなります。

受講方法と期間

野菜ソムリエ養成講座には「通学制」と「通信制」があり、ライフスタイルに合わせて4つの受講スタイルが選べます。

【通学制】
全7科目と修了試験を全国の協会指定会場で受講

【通信制】
全7科目をテキストと通信教材で学習
修了試験だけ全国の協会指定会場で受験

【半通学制】
座学4科目は通信教材で自宅学習
体験3科目と修了試験は全国の協会指定会場で受講

【通信制(地域校ワーク付)】
全科目通信教材で自宅学習
ワーク(食べ比べ体験、提出課題のレクチャー)と修了試験を全国各地にある地域校で受ける

開講講座によって開催日や1日で行なわれる科目数が異なるので、野菜ソムリエ講座新規申込み – 日本野菜ソムリエ協会で確認されることをおすすめします。

野菜ソムリエの資格取得までにかかる期間は1~2ヶ月が目安です。

費用

総額148,000円(入会金 10,800円/受講料 137,200円)

ほかの資格と比較しても、受講費用が比較的高いのが難点ですが、野菜ソムリエは永久資格(プロや上級プロとは違い、更新の必要がない)なので、一度、資格を取得すれば一生モノです。

難易度

野菜ソムリエ講座を受講後、修了試験を受けて、500点満点中350点以上(7割)を獲得することで、野菜ソムリエの資格が取得できます。

合格率は約85%と、ほとんどの人が1回の修了試験で合格しています。

公式サイトでも「講座にきちんと出席をして、テキストでしっかり勉強や復習をすれば、解答できるレベルです」とあるので、野菜ソムリエレベルであれば、難易度は低いです。

ベジタブル&フルーツアドバイザー

ベジタブル&フルーツ

ベジタブル&フルーツアドバイザーは、通信教育講座のキャリカレが開講する講座&民間資格です。

「野菜と果物の魅力を伝えるスペシャリスト」を目指すという点は、野菜ソムリエとも共通しています。

一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定しており、全カリキュラム終了後、認定試験を受けて合格することで、ベジタブル&フルーツアドバイザーの資格が手に入ります。

学べる内容・受講方法と期間

野菜・果物(88品目・210品種)の基礎知識だけではなく、ベジタブル&フルーツアドバイザーとして活動する際のノウハウについても学べます。

そのため、ただ野菜や果物について学ぶだけではなく「学んだ内容を仕事として役立てたい」という人向けの講座、資格になります。

1.野菜&果物の基礎知識
日本人の食と野菜、定義と分類、野菜・果物不足の問題性、栽培方法、品種、旬、産地、入手方法
→第1回 添削問題提出

2.野菜&果物の活用方法
下ごしらえ、調理法、保存方法、栄養素、食べ合わせ、症状別の野菜の摂り方
→第2回 添削問題提出

3.イベントの開催
ベジタブル&フルーツアドバイザーとは、イベント開催の準備、集客活動、講座やイベントを開催する上での注意点など
→JADP(一般財団法人 日本能力開発推進協会)の「ベジタブル&フルーツアドバイザー資格」を受験(在宅受験が可能)

講座に申込後、テキストやDVDなど一式が送られてくるので、テキストやDVDを見て勉強、課題を提出、認定試験を受験して合格すれば、ベジタブル&フルーツアドバイザーの資格が取得できます。

取得までの目安となる期間は、約3ヶ月(1ヶ月で1テキスト1課題)です。

通信制で認定試験を含めすべて自宅で受けられるので、決まった日時に通学が難しい人でも取り組みやすいのがメリットです。

費用

ベジタブル&フルーツアドバイザーの資格取得には「受講料」と「資格試験の受験料」の費用が別途かかります。

【受講料】
一括払い:38,600円
24回分割払い:月々1,860円
(不定期で割引キャンペーンあり)

【受験料】
5,600円

すべて通信制の講座ですが、受験料が別途必要なこともあり、総費用は約5万円とやや高い方です。

難易度

認定試験の合格基準は得点率70%以上

資格試験は「知識がきちんと身に付いているか?」を問うものになり、テキストを見ながら回答してOKなので、難易度はかなり下がります。

提出課題も「添削問題」になり、野菜コーディネーターのように「学んだ内容に基づいたレポートを書く」などの課題もないので、その点でも資格取得は簡単な部類に入ると思います。

ベジタブル&フルーツプランナー

料理

ベジタブル&フルーツプランナーは、ヒューマンアカデミーの通信講座『たのまな』の講座名&民間資格です。

野菜と果物の知識を栄養学と中医学の両方の観点から学び、個人の体質や体調に応じた食材の選び方や食べ方、レシピを提案する食の専門家を目指します。

通信講座には珍しく「スロージューサー付き」の講座プランもあります。約4万円相当のスロージューサーが「+33,000円」の特別価格で購入できます。

学べる内容&受講方法と期間

ベジタブル&フルーツプランナー講座は、テキストの内容を見ても分かるように、ほかの野菜・果物に関する資格講座との大きな違いとして「中医学(東洋医学)の観点を取り入れていること」が挙げられます。

そのため「中医学に興味がある」「中医学の観点から食材や料理の効果や効能を学びたい」と思う人に向いています。

講義DVD「特別講義 中医学入門」
栄養学と中医学を両方学ぶ意義、中医学の基礎理論

テキスト「基礎編」1~3章
年代別に見る「食」の環境、栄養の基本、調理の基本
→第1回添削問題を提出

テキスト「基礎編」4~5章
中医学と食事、旬を取り入れる
→第2回添削問題を提出

テキスト「応用編」
栄養学の基礎知識と中医学の食養生の考え方をベースとした、症状ごとの食材の食べ方

「野菜・果物ハンドブック」
一般的な野菜や果物の栄養学的な特徴、中医学的な効果効能、食べ合わせ

「症状別レシピブック」とDVD
症状別の食べるべき野菜や果物の判断方法。調理法
→第3回添削問題を提出

資格取得までの期間は約3ヶ月が目安です。

費用

一括払い:32,000円
6回払い:初回5,796円+5,400円✕5回

難易度

ほかの講座とは違い、認定試験や修了試験など特別な試験はありません。

テキストやDVDで学び、全3回の添削問題に合格することで、講座修了になります。

添削問題の合格基準は「80点以上」ですが、テキストを見ながら回答していけば、充分に合格圏内に入れるので、難易度は低いです。

野菜コーディネーター

野菜コーディネーター養成講座

野菜コーディネーターは、一般社団法人ホールフード協会が認定する民間資格です。

「ベジブロス(野菜だし)」や「50℃洗い」「低温スチーミング」など、各メディアで話題になった料理・調理法のタカコ・ナカムラ先生が監修を務めています。

野菜や果物の基礎知識だけではなく、食、健康、暮らし、農業、環境を丸ごと考える「ホールフード」の考え方や実践方法も学べるのも野菜コーディネーター養成講座の魅力の一つです。

学べる内容・受講方法と期間

通信講座「がくぶん」が開講する「野菜コーディネーター養成講座」を受講、養成講座を修了することで資格が取得できます。

テキスト1(野菜・果物に関する基礎知識)
旬の食材、食品表示、栄養素の特徴を学ぶ

DVD(1.基礎編)

→第1回指導課題を提出

テキスト2.食材の特徴(1:野菜編)
野菜の特徴や選び方、栄養素、旬の時期、効果、保存法を学ぶ。

テキスト3.食材の特徴(2:果物、その他の食材編)
果物、きのこ類、海藻類、ハーブ、木の実などについて学ぶ。

→第2回指導課題(野菜・果物レポート)を提出

テキスト4.野菜ではじめるエコライフ
エコライフを実践するための方法や家庭菜園を学ぶ。

テキスト5.栄養満点健康レシピ
目的別(ダイエットや疲労回復など)のレシピを紹介。

DVD(2.料理編)
→第4回指導課題(野菜生活実戦レポート)を提出

修了・資格認定

資格取得までにかかる期間は、約4ヶ月が目安です。

受講費用

一括払い:38,700円

12回分割払い:41,254円
 初回3,854円+(月3,400円×11回)

難易度

資格認定には、以下の合格基準に達する必要があります。

  • 全4回の課題をすべて提出する
  • 課題1と3の各点数が70点以上
  • 「野菜・果物レポート」「野菜生活実戦レポート」の各評価がB以上

課題の添削問題はテキストを見ながらでもOKなので難易度は低め。

一方で、テキストを読み込み、実践したレシピをもとにレポートをまとめる「レポート提出」が2回あるので「レポートを書く」ことが苦手に感じる人には、取り組みの難易度が多少上がるかもしれません。

野菜検定

野菜検定

野菜検定は、日常生活に役立つ野菜や果物の知識が学べる検定試験です。

日本出版販売株式会社(日販)が企画・運営してスタートしましたが、現在はグループ企業の日販セグモ株式会社が運営しています。

野菜に興味がある方であれば誰でも申込みが可能で「ベーシック(3級)」「プロフェッショナル(2級)」「マスター(1級)」の級があり、合格すると認定証がもらえます。

学べる内容

野菜・果物(98種178品目)の栄養、選び方、保存方法、相性のよい食材、産地、旬、調理法の紹介がメインになります。

巻末資料には、調理、流通、伝統野菜、栄養と健康(改訂版のみ)の情報も掲載されています。

書店にて「新装版 野菜検定 公式テキスト」が販売されているので、くわしい内容が気になる方はパラっと読んでみるとよいです。

受験方法と開催日程

年1回、東京・大阪・オンライン(2022年)にて開催されます。

申込みは野菜検定公式サイトや書店店頭にある願書にて受け付けています。

開催日程は第1回は2016年7月3日、第2回は2017年10月29日、第3回は2022年10月23日と、その年によってマチマチです。

申込み締切は開催日の約1~2ヶ月前なので、直前に申し込んでも大丈夫です。

費用

「公式テキスト代」と「各級の受験料」がかかります。

野菜検定の出題範囲は公式テキストの内容に限定されているため、公式テキストを買わないとスタートラインにも立てません。

公式テキストとして「新装版 野菜検定 公式テキスト」があり、この1冊でOKです。

  • 新装版 野菜検定公式テキスト:1,870円
  • ベーシック(3級):4,600円
  • プロフェッショナル(2級):5,900円
  • マスター(1級):7,500円

たとえばベーシック(3級)の合格を目指すのに必要な費用は6,470円になります。

野菜検定は級ごとに受験時間帯が決まっており、各級の併願も可能です。
複数の級を受験すると、受験料が安くなるので、第1回の野菜検定では2級と3級を同時に受ける人も多かったです。

難易度

合格基準はベーシック(3級)、プロフェッショナル(2級)、マスター(1級)ともに正答率 約70%以上です。

各級で出題される問題数は80問なので、56問以上の正解で合格になります。

級によって「新装版 野菜検定公式ガイドブック」の出題範囲や難易度に違いがあり、級が上がるにつれて、内容も難しくなっていきます。

実際に「3級は合格したが、2級は不合格だった」という人も少なくありません。

出題範囲は公式テキストの内容のみなので、自分が元々持っている野菜・果物に関する知識と「どれだけ公式テキストの内容を覚えられるか?」によって難易度は変わってくるように思います。

また年1回、東京・大阪・オンラインでの開催なので、お住まいの地域や開催日程によって「受験がしにくい」というデメリットはありません。

資格の違いまとめ

「野菜や果物に関する資格・検定」と一口に言っても、具体的に詳しく比較してみると、基本的な野菜や果物の知識以外の内容や取得を目指す目的に関して、大きな違いがあることが分かりました。

野菜ソムリエ
「野菜ソムリエとして将来的に活躍したい」「知名度が高い資格、PRできるような肩書が欲しい」人向け。

ベジタブル&フルーツアドバイザー
「野菜や果物の知識を活かしたり、伝えたりする仕事に就き、将来的に講座やイベントを開催する時などのノウハウも知りたい」という人向け。

野菜コーディネーター
「ベジブロスなど、タカコ・ナカムラ先生が提案する『ホールフード』についても学びたい」と思う人向け。

ベジタブル&フルーツプランナー
「食生活や体質・症状の改善に、栄養学だけではなく、中医学(東洋医学)の思想も取り入れたい」という人向け。

野菜検定
「野菜や果物について勉強して知識を身に付けたい」と思う人向け。

資格に関しては、いずれも通信講座での学習・取得も可能なので、自分が学びたい、学んだあとに活かしたいことに合わせた講座に申し込むことをおすすめします。

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