その放射能対策、本当に大丈夫?大手食材宅配サービス3社を比較

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放射能対策で大手食材宅配サービス3社を比較

赤ちゃんや子どもがいる家庭、食の安全性にこだわる人は、放射能汚染食品による内部被曝はできる限り避けたい事柄です。

有機野菜や無添加食品を自宅まで届けてくれる食材宅配サービスでは、独自の放射能検査を行ない、国よりも厳しい自主規定値を設けることで、食の安全を宣伝しています。

確かに普通にスーパーで買い物をするのと比較すれば「食材宅配サービスならば、放射能対策が万全だから安心」と言うのは、あながち間違いではないです。

ただし一言で「食材宅配サービス」と言っても、放射能対策や安全基準に関してはそれぞれ異なります。

「どこが一番安心して使えるのか?」の疑問に対して、食材宅配サービス3社(らでぃっしゅぼーや、大地を守る会、Oisix)を3つの観点から比較してみました。

  • 放射性物質に対する自主規定値
  • 産地が選べる
  • 放射能検査・情報公開

放射性物質に対する自主規定値

食材宅配サービスのなかには、政府の基準値とは異なる独自の自主規定値を設定して、基準値以下の商品を届ける業者もあります。

自主規定値は食材宅配サービス業者によって、数値や品目が異なります。
一覧にしてまとめました。

自主基準値1
自主基準値2

らでぃっしゅぼーやは飲料水、牛乳、乳児用食品、卵においては、放射能不検出(検出限界値の約1~3Bq/kg以下)が確認済みの商品だけを出荷しています。

またお米や野菜の基準値ももっとも低く、特に赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭では、らでぃっしゅぼーやが一番安心して利用しやすいのではないでしょうか。

大地を守る会は全体的に国の基準値の1/2~1/5に設定しているので、野菜以外の食材を購入する際に便利です。

Oisix(おいしっくす)の自主規定値は、国の基準と同様なので、ほかの2社と比較すると頼りなさを感じます。

産地・放射能不検出が選べる

  • らでぃっしゅぼーや:産地限定「めぐる野菜箱」
  • 大地を守る会:子ども安心コース
  • Oisix:グリーンチェック商品、Oisix九州、ベビー&キッズ商品

らでぃっしゅぼーや

らでぃっしゅぼーやでは、産地を限定+放射能不検出が確認された旬の野菜だけをお届けする「産地限定『めぐる野菜箱』」が利用できます。

「産地限定『めぐる野菜箱』」はサイズ設定としては1~2人世帯向けだけですが、果物なしと果物付きが選べます。

産地は北海道、甲信(長野、山梨)、愛知以西の西日本に限定されており、東北や関東産の野菜や果物は含まれていません。

大地を守る会

子どもたちへの安心野菜セット

大地を守る会の「子ども安心コース」は、北海道や甲信越(新潟・長野・山梨)、愛知以西の産地限定の「産地限定野菜セット」に加えて西の産地限定平飼卵、肉、魚、乳製品、豆腐などの大豆製品、季節のお楽しみ商品などが含まれます。

産地は北海道と甲信越、愛知以南に限定されており、出荷前に生産者からサンプルを取り寄せて、全品目の検査を実施しています。

大地を守る会では、Webサイトの「放射能測定の情報公開」ページで、日々の測定結果を公表しています。

Oisix

Oisix九州

Oisixには九州産の旬の野菜・フルーツ、お肉、お魚、たまご、納豆などを取りそろえたOisix九州があります。

ほかの食材宅配サービスの産地限定が「西日本」「東北以外」なことと比較すると、放射能汚染の影響がもっとも少ないだろう九州産の食材が手に入るため、より食の安全性を確保できます。

またOisixでは全国1,000以上の生産者から産地を選んで買い物ができるので「注文の段階で生産地が分からない」という心配がありません。


ベビー&キッズ商品

Oisixの放射能基準は政府と同様ですが、不検出(約5~10Bq/kg以下)商品だけを扱う「ベビー&キッズ商品」も取り扱っています。

毎日の食卓に欠かせない1,000以上のアイテム(野菜、乳製品、鮮魚、ベビーフード、日配品)が注文可能です。

放射能検査・情報公開

らでぃっしゅぼーや

らでぃっしゅぼーや

らでぃっしゅぼーやでは、入荷前、入荷、出荷の段階で第三者分析機関での検査を含めた5段階のチェックを実施しています。

17都県(青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島、新潟、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、山梨、長野)の全産地・全品目検査を行ない、情報公開を徹底しています。

【震災関連】らでぃっしゅぼーやの放射性物質の検査結果」では、検査結果が不検出なことを確認した商品を一覧で見られます。

大地を守る会

大地を守る会

大地を守る会では、Na(TI)ガンマ線スペクトロメータ(検出限界10Bq/kg)と、ゲルマニウム半導体検出器(検出限界3Bq/kg)を使用して放射能検査を実施しています。

「子ども安心コース」以外にも、米、ベビーフード、卵、牛乳・乳製品、パン、ミネラルウォーター、ジュースなどの飲み物、豚肉(仙台黒豚会)、鶏肉など、子どもたちが食べる頻度が高い食材を中心に検査を行なっています。

また放射能自主測定のほか、外部機関に依頼してサンプリング測定した結果は、週ごとに「放射能測定の情報公開」にて数値を公表しています。

Oisix

Oisix

Oisixは自主規定値がほかの食材宅配サービスと比較して高いのですが、青果物、乳製品、卵、鮮魚、精肉を対象とした全品検査を行なっているのが特徴です。

その他の商品もランダムにピックアップした検査を実施しています。

放射性物質検査は毎日実施。産地や品目ごとのデータを集めて、放射性物質が検出される可能性が低い産地を選んで商品を調達しているので、食材の安全性は高いと言えます。

Oisixでは全アイテムの放射性物質検査を実施しており、検査結果は毎週公開されています。また放射性ヨウ素及び放射性セシウムが「不検出」であることを確認した商品を「グリーンチェック商品」として表示しています。
Oisix「放射性物質不検出(グリーンチェック)商品の検査報告について

まとめ

各食材宅配サービスを比較すると、それぞれの放射能への取り組みが異なることが良く分かります。

「放射能の影響が少ない食材を選びたい」「自分の赤ちゃんや子どもに、放射能の危険性のない食べ物を食べさせたい」という場合、3通りの選び方があります。

  • 自主規定値が一番低く設定している食材宅配サービスを選ぶ。
  • 放射能の影響が少ない西日本や九州、北海道に産地を限定する。
  • 生産地関係なく、放射能不検出の食品を購入する。

「放射能不検出でも東北産ならば購入しない」「食材宅配サービスで利用したいのは野菜だから、自主基準値がもっとも低いらでぃっしゅぼーやを選ぶ」など、自分が一番譲れないポイントを確認しておくと食材宅配サービスが選びやすいと思います。

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はじめての有機野菜と食材宅配の管理人を務めています。様々な食材宅配サービスやデリバリーサービスを体験し、気づいたことや学んだことをわかりやすく伝えていきます。どうぞよろしくお願いします。

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