煮込みやケーキ作りも◎無水調理のできるグリル鍋「フュージョンクッカー」のおすすめの使い方
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無水調理のできるグリル鍋「Fusion Cooker(フュージョンクッカー)」は、台湾の老舗総合電機メーカー大同(TATUNG)が製造・販売するマルチ調理家電です。
レシピごとにパーツを組み変えることで、IHクッキングヒーター、ホットプレート、土鍋・すき焼き鍋、鋳物ホーロー鍋、オーブンと同じように使えて、食材の美味しさを最大限に引き出した料理が作れます。
大同と言えば、万能電気釜「大同電鍋」も日本で徐々に人気が高まりつつありますが、フュージョンクッカーは大同電鍋と比較して、グリル鍋で焼き物ができたり、タイマー予約や加熱時間の設定が可能だったりと、使い勝手が良くなっています。
無水調理といえば、鋳物ホーロー鍋の「無水鍋」も有名ですが、フュージョンクッカーは放ったらかしでもOKで、他の料理作りや家事や育児などにあてられます。
この記事の目次
フュージョンクッカーの特徴
台湾では大同複合料理無水鍋「Easy Cooker」という名称で販売されています。
日本向けのフュージョンクッカーは、電源が「110V/60Hz → 100V 50/60HZ共用」に変更されており、不要な電力を使わずに済むのが大きな違いです。
また電源コードも日本版は2.2mと1m長くなっているので、食卓に置いて使いたい時も延長コードなしで使えます。
台湾で大同複合料理無水鍋を購入して、日本に持ち帰りもありですが、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店でも取り扱っているので、かなり買いやすいです。
各パーツの名称と使い方
フュージョンクッカーは、6つのパーツがセットになっています。
◆金属フタ
一般的な金属フタよりも少し重めです。
気密性が高く、蒸気をしっかりと閉じ込めることで無水調理ができます。
大同電鍋のように外鍋に水を入れなくて良いので、外鍋に入れた水が蒸発して、内鍋に水分が入ることで煮汁が薄まる心配はありません。
◆ガラスフタ
鍋の中身が見えるので、調理中に食材の様子が気になる料理に適しています。
蒸気穴があり、蒸気を逃がすことで、水分量を調整します。
◆グリル鍋
肉や魚、野菜など、焼き目をしっかりつけたい食材に使います。
底面が波状になっており、余分な油や水分が除かれます。
◆深鍋
グリル鍋よりも高さがあり、煮込み料理やスープなど、汁気のある料理に使います。
◆断熱カバー
調理中に鍋の側面が熱くなるので、深鍋とセットで使います。
◆本体
本体底のセンサーで鍋状態を感知します。
各パーツは取り外し可能で、鍋は両方ともフッ素加工で焦げ付きにくいので、お手入れも簡単にできます。
パーツの組み合わせで色々なレシピに使える
鍋とフタは2つずつあり、それぞれを組み合わせることで、4通りの使い方ができます。
◆金属フタ+深鍋
→ カレー、シチュー、具だくさんスープ、蒸し煮、蒸し焼き、重ね煮、煮物(肉じゃが、おでん、角煮、筑前煮)
◆金属フタ+グリル鍋
→ ステーキ、ローストビーフ、スペアリブ、焼き魚、蒸し鶏
◆ガラスフタ+深鍋
→ みそ汁、ハンバーグ、煮物(みそ煮)、パン、ケーキ
◆ガラスフタ+グリル鍋
→ 魚のグリル焼き
コースとモード設定
フュージョンクッカーは、作りたい料理やレシピに合わせて、2つのコースと4つのモードを使い分けます。
えらべるコース
火力や温度を自分で設定するコースです。
タイマー(調理時間:2時間59分まで)設定もできます。
セットした時間に加熱が停止されるので、加熱しすぎの心配はありません。
◆加熱モード
炒めたり、温めたりする時に使う基本的なモードです。
火力は1~5の5段階で、3が中火に相当します。IHクッキングヒーター感覚で使えます。
◆グリルモード
温度設定は8段階(60度、80度、110度、150度、170度、200度、230度)あり、食材に焼き目を付けたり、じっくり焼いたりする時に使います。
その後、水や調味料を入れて、加熱モードに切り替えれば、一つの鍋で煮込みもできます。
おまかせコース
本体センサーが感知して、自動的に調理を行なうコースです。
自分で火力や温度を設定する必要がない分「火加減や時間をかけて煮込むのが苦手」という人でも、失敗なく美味しい料理が作れます。
煮込みモードは約60分、ケーキモードは約50分と、通常の料理時間よりもかかりますが、時間をかけることで食材のうまみを引き出し、煮崩れなく仕上がります。
◆煮込みモード
材料と調味料をセットすれば、後は待つだけで煮込み料理が完成します。
決まった時間に調理がスタートするように、開始時間の予約も可能です。
◆ケーキモード
ケーキやパン生地を作った後、フュージョンクッカーに入れるだけでOKです。
細かな温度や時間設定をしなくても失敗なく作れるので、初めてお菓子やパンを作る時にも役立ちます。
製品スペック
フュージョンクッカーTSB-3016EA | |
外形寸法 | 幅29.8×奥行31.0×高さ26.6cm |
容量 | 3.0L |
重さ | 約6.5kg |
電源コードの長さ | 約2.2m |
付属品 | 取扱説明書、レシピブック |
カラーバリエーション | ホワイト |
フュージョンクッカーの大きさは、真空保温調理鍋「スロークッカー」と、同じようなサイズ感です。
キッチンの調理台の大きさによっては、場所を取りやすいので、テーブルやキッチンラックに置いて使うことが多いと思います。
電源コードは約2.2mと長いので、延長コードを用意することなく、遠くのコンセントも使えるのは地味に便利です。
価格は26,870円(税込/ヨドバシ.comとビックカメラ.com/2018年1月15日現在)で販売されています。
同じような電気調理鍋が他にないので、価格が高いか安いかは、ちょっと判断が難しいです。
ティファール 「Cook4me(クックフォーミー)」との違いは?
フュージョンクッカーと全く同じ機能ではないのですが、似たような電気調理鍋にティファールの「Cook4me(クックフォーミー)」があります。
圧力調理、煮る、蒸す、炒める・焼くの4つの調理法に対応しており、液晶画面のナビに従ってボタンを押すだけでレシピブックなしで作れます。
2017年10月に発売開始した「Cook4me Express(クックフォーミー エクスプレス)」は、内蔵レシピが150種類(従来は60種類)と増えており、時短メニューが豊富なのが特徴です。
フュージョンクッカー | クックフォーミー | |
---|---|---|
調理法 | 無水調理、煮る、(蒸す)、炒める・焼く | 圧力調理、煮る、蒸す、炒める・焼く |
サイズ | 幅29.8×奥行31.0×高さ26.6cm | 幅38.0×奥行35.0×高さ32.5cm |
容量 | 3.0L | 6.0L |
重さ | 6.5kg | 6.5kg |
値段※ | 26,870円 | 25,000~30,000円 エキスプレス:43,000円 |
※商品価格は2018年1月15日現在のもの。
フュージョンクッカーとクックフォーミーの大きな違いは「可能な調理法」と「容量」です。
◆可能な調理法
フュージョンクッカーは無水調理、クックフォーミーは圧力調理が可能です。
「毎日の料理時間を短縮したい」「圧力鍋は爆発が怖いので使えない」と思う人には、クックフォーミーの方が使い勝手が良いと思います。
またフュージョンクッカーでは、おかゆは作れますが、炊飯には不向き(レシピや活用法に記載なし)です。
食材を焼く、炒めるに関しては、両方とも可能です。フュージョンクッカーは、波状の専用グリル鍋が付いていたり温度設定もできたりする分、色々な用途で使いやすいです。
◆容量
フュージョンクッカーは3.0L、クックフォーミーは6.0Lと容量に2倍の差があります。
少量や食べ切り分の料理にはフュージョンクッカー、大鍋でシチューやカレーなどを作ったり家族人数が多かったりする家庭はクックフォーミーと相性が良いです。
フュージョンクッカーは「色々な料理を一つで作りたい」「コンロを使わず、準備とセットさえすれば、放ったらかしで料理を作りたい」と思う家庭に向いています。
毎日、仕事や育児で忙しいと、鍋やフライパンにつきっきりで、長時間料理をする時間を確保するのが難しいのですが、フュージョンクッカーがあれば、ずっと料理の面倒を見なくても失敗なく美味しい料理が作れます。

