玉ねぎを腐る心配なしで長持ちさせる保存方法、新玉ねぎとの違いは時期にあり
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玉ねぎはさまざまな料理に使う機会が多く、日持ちもするので、必ず何個かストックしておきたい野菜の一つです。
とはいえ、保存状態がイマイチだと、傷んだり腐ったりするリスクが高まります。
特に「安かったからとりあえず買ってみた」という場合は、長期保存になりやすいので、玉ねぎに適した保存環境を調えることが必要です。
安売りで大量買いしたときも、最後の1個まで美味しく食べるための、玉ねぎの保存方法を紹介します。
この記事の目次
玉ねぎは冷暗所で常温保存OK
玉ねぎの保存期間は約2ヶ月と長く、日持ちする野菜ランキングでも上位に入ります。
保存に適した温度は0℃、湿度は60~70%なので、高温と多湿が苦手です。
カゴやネット、根菜用保存袋に入れて、湿気が少なく、通気性のよい場所で保存します。
買ったときの袋のまま入れておくと、蒸れてカビるリスクが高くなります。
明るい場所に置いておくと、時期によっては発芽しやすいです。
長期的に保存したい場合は新聞紙で包むなど、なるべく太陽や照明の光に当てないようにします。
梅雨や夏場は冷蔵室で保存する
高温多湿になる梅雨や夏場は、冷蔵室での保存が適しています。
野菜の保存場所は野菜室のイメージがありますが、野菜室は温度3~8℃、湿度85~95%に保たれているので、玉ねぎの保存場所としては不向きです。
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重ねずに保存が長持ちのコツ
玉ねぎが大量にある場合は、重ねた状態で長時間置いておくと、玉ねぎの重みで潰れて傷みやすいです。
なるべく1段になるように重ねず、密着させずに保存します。
また1個玉ねぎが傷んだり腐ったりすると、連鎖的に周辺の玉ねぎも傷み始めるので、傷んでいる玉ねぎを見つけたら、取り除くようにします。
傷みがない部分は食べられるので、むいたり、切り取ったりして、食べられる部分は料理に使って大丈夫です。
全体的に柔らかく、食べられる部分がないときは残念ながら処分するしかありません。
カット済みはラップで包む
半分や1/4にカットした玉ねぎは、切り口から痛みやすいです。
ラップで全体を包んだり、ポリ袋に入れて空気を抜いたりしてから、冷蔵室で保存します。
丸ごとよりも日持ちがしないので、2~3日中に使い切ります。
数日中に使い切りが難しいときは、薄切りやみじん切りにして冷凍保存すると長持ちします。
芽が出た玉ねぎは問題なく食べられる
保存環境によっては、玉ねぎから芽が出てくる場合もあります。
玉ねぎの芽には、毒性がなく、発芽した部分は細ネギ的な感覚で食べられます。
以前、うっかり発芽させたときは、根と一緒にみそ汁やスープの具にした覚えがあります。
じゃがいもが発芽すると、芽や芽の周辺に天然毒素(ソラニンやチャコニン)が多く含まれるので、きちんと取り除く必要がありますが、玉ねぎの場合はまったく心配ありません。
玉ねぎが発芽すると、根の中心部も芽(緑色)になっているので、芽を取るときは、一度玉ねぎを縦半分に切って、中心部分を取り除きます。
ただし玉ねぎから芽が出ると、根部分の栄養や水分、風味が落ちるので、芽が出る前に食べた方が美味しく食べられます。
切って冷凍すれば使い勝手良し
玉ねぎは薄切りやみじん切りにしてから、冷凍するといろいろな料理に使えて便利です。
スープやオムレツ、ピラフの具材やハンバーグのタネなどに活用できます。
よく炒めたり、電子レンジで加熱(1個あたり約5分)してから冷凍する方法もあります。
保存期間の目安は約1ヶ月です。
使うときは使う分だけ、袋ごと割って使います。薄めに平たく伸ばしたり、さいばしで割り目を入れておくと割りやすいです。
玉ねぎを冷凍してから使うと、生よりも量が大幅に減るので、気持ち多めに使うことをおすすめします。
1.玉ねぎを薄切り、みじん切りにする。
薄切りは繊維に沿って切るとシャキシャキ、繊維と直角に切ると柔らかい食感になります。
炒め物は「繊維に沿って切る」、煮込みは「繊維と直角に切る」のが向いています。
2.冷凍用保存袋に入れて、平べったい状態に伸ばして冷凍する。
切った玉ねぎを金属製のトレーに乗せてから冷凍すると、早く凍りやすく、玉ねぎ同士がバラバラになりやすいです。凍った後に冷凍保存用袋に入れます。
玉ねぎをあめ色になるまで炒めるには、通常だと20~30分ほどかかりますが、冷凍した玉ねぎを使うと、細胞が壊れて水分が出るぶん、少し炒めるだけで、簡単に作れます。
あめ色玉ねぎは、オニオンスープや、カレー、シチュー、ドレッシング、ソースなど、いろいろな用途で活用できます。
事前に玉ねぎを切って冷凍しておけば、炒め時間以外にも準備や洗い物の手間も省けて時短になります。
みじん切りを半解凍すれば、ハンバーグのタネにも使えます。使い分だけ取り出して、電子レンジで半解凍します。
生のまま入れるよりも、辛味がなく、ザクザクとした食感も減ります。
「ハンバーグに入れる玉ねぎは生は苦手だけど、炒める手間は省きたい」というときに重宝します。
冷凍したぶん、水分が出やすいので、パン粉の量は気持ち多めにした方が、タネの仕上がりがよくなります。
ほかにもドレッシングやマリネの材料にも使えます。
辛味がなく、すでにしんなりしているので、生のまま使えます。ほかの調味料とのからみもよく、味がなじみやすいです。
冷凍玉ねぎを使ったオニオンスープ
オニオンスープのレシピ(2人分)
◆材料
薄切り玉ねぎ:1/2~1個分
バター、オリーブオイルなど:適量
水:400cc
コンソメキューブ:1個
黒こしょう、パセリ、粉チーズなど
◆作り方
0.玉ねぎを繊維に逆らって薄切りにする。
冷凍用保存バッグに入れて、重なりが減るように薄く伸ばす。冷凍庫に平べったくなるように保存する。
1.鍋にバターやオリーブオイルを入れて、玉ねぎを凍った状態のまま入れて炒める。
火加減は最初は強火、水分が出てきたら中火にする。
熱した油に冷凍玉ねぎを入れると、冷凍時の水分で油はねしやすいので注意。
2.玉ねぎがあめ色になったら、水とコンソメキューブを入れて、スープが温かくなるまで加熱する。
3.器に入れて、お好みで黒こしょうやパセリ、粉チーズなどをかける。
新玉ねぎの特徴と保存時の注意点
新玉ねぎは、玉ねぎを乾燥させずに出荷された玉ねぎのことです。
新玉ねぎの旬は3~5月で、秋に植えた玉ねぎが春に収穫された後すぐに出回っているのが「新玉ねぎ」です。
水分量が多く、柔らかく、辛味が少ないのが特徴で、水にさらさず生のままでも食べられます。
玉ねぎは水にさらすと辛味成分の「硫化アリル」が溶け出すので、辛味が減りますが、カリウムなどの栄養も流れやすいです。
そのため、生玉ねぎをサラダに使う際は、新玉ねぎの方が栄養価が高くなります。
炒め物など加熱して使うときは、火の通りが早いので、新玉ねぎを入れたり炒めたりするタイミングに気をつけます。
冷蔵室で保存が正解
水分量の多い新玉ねぎは、冷蔵室での保存が適しています。
新聞紙に1個ずつ包み、ポリ袋に入れて、軽く口を締めてから冷蔵室に入れます。
ほかにも生のままサラダに使うのに適した「赤玉ねぎ(紫玉ねぎ)」や「白玉ねぎ(サラダオニオン)」も水分が多いので、同じように冷蔵保存します。
保存期間の目安は長持ちしても1週間と短く、普通の玉ねぎと同じように常温保存をしていると、あっという間に傷んでしまいます。
すぐに料理に使い切るくらいの気持ちで、購入することをおすすめします。
新玉ねぎを使った料理レシピ
新玉ねぎを使った料理としては「新玉ねぎスープ」や「サラダ」などが人気です。
新玉ねぎスープ(2人前)
◆材料
新玉ねぎ:1個
水:500cc
コンソメスープ:1個
塩、コショウ:適量
◆作り方
1.新玉ねぎの皮をむき、上下を切り落とす。
2.玉ねぎを横に半分に切る。
丸ごと煮込むと時間がかかるので、半分に切っています。
3.鍋に玉ねぎと、玉ねぎが浸かるくらいの水とコンソメを入れる。
4.火にかけて、煮立ったら弱火にして、新玉ねぎが透き通るまで煮込む。
水の量が少なくなったら、その都度水を足す。
5.塩コショウで味を調える。
新玉ねぎサラダ(2人前)
◆材料
新玉ねぎ:1個
しょうゆ:大さじ1
ごま油:小さじ1~大さじ1
かつお節:1パック(5g)
◆作り方
1.新玉ねぎの皮をむいて、上下を切る。
2.繊維に沿って薄切りにする。
新玉ねぎは水に浸けて辛味抜きをする必要はありません。
辛味が気になるときは、水に5~20分浸けたり、塩もみして水気を絞ったりします。
3.器に盛り、しょうゆとごま油を合わせたドレッシングをかけて、かつお節を乗せる。
玉ねぎの保存方法をおさらい
◆冷暗所
カゴや根菜用保存袋に入れたり、ネットで吊るしたりして、冷暗所で保存する。光が当たると発芽しやすいので注意。
大量に玉ねぎがあるときは、段ボールに重ならないように入れて、上に新聞紙をかけておくと長期保存できる。
保存期間は約2ヶ月。
◆冷蔵室
玉ねぎを新聞紙に包み、ポリ袋に入れて、軽く口をしばる。
梅雨や夏場の玉ねぎや、新玉ねぎ、赤玉ねぎを保存するときに利用する。
切った玉ねぎはラップに包んだり、ポリ袋に入れたりして、空気が入らないようにして保存する。
保存期間の目安は以下の通り。
玉ねぎ:2ヶ月
新玉ねぎ・赤玉ねぎ:1週間
切った玉ねぎ:3~4日
◆冷凍室
玉ねぎを薄切りやみじん切りにして、冷凍用保存袋に入れる。
保存期間は約1ヶ月。
ちなみに玉ねぎを長持ちさせるためには「選び方」も大切です。購入する際は以下のポイントをチェックしましょう。
- 皮が乾いており、ツヤがある。
- 実が固く、柔らかくない。
- 上部の切り口が小さく締まっている。
- 傷がなく、芽、根が出ていない。
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