お歳暮を辞退したいときの断り方、やめたいときに使える断り状の例文集
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季節の挨拶や日頃の感謝の気持ちを込めて贈るお中元・お歳暮ですが、さまざまな理由で「断りたい」と思う場面も出てきます。
いくつか例を挙げてみます。
- 毎年、やり取りをしているが、近頃は疎遠になっている
- 退職・転職したので、仕事関係の贈答品は辞退したい
- 職場の規定で贈答品を一切受け取れない
辞退するのもタイミングが肝心で、お中元やお歳暮の時期になって「今年は辞退したい」と連絡をしてはいけません。
お中元・お歳暮は1度贈られると、基本的に毎年のことになるので、当然「今年も贈られてくるもの」と思いがちですが、先回りして断る行為はNGです。
ただし、気心の知れた相手であれば「今年のお中元は何がいい?」と聞かれた際に、辞退する旨を伝えてもよいと思います。
また、職場のコンプライアンス上の規定によって、贈答品の受け取りが禁止になった場合にも、事前に伝えておいた方がよいでしょう。
基本的には、お中元やお歳暮を受け取ったあとに「今後は辞退したい」という旨を、丁寧に伝えます。
- 今年はお中元やお歳暮を受け取る
- 電話や手紙(お礼状・断り状)で今後は辞退したいことを伝える
- それでも贈られてくる場合は倍返しや返送で対応
今回は、今後のお付き合いに支障をきたさないための、上手なお中元・お歳暮の断り方を取り上げます。
断り状や電話で伝える
お中元やお歳暮を受け取ったあと「次回からは不要です」という意思表示を、手紙や電話で行ないます。
その際は、感謝の気持ちを伝えたあと、「今後はお気遣いないように」と断りを入れて、「(お中元やお歳暮が無くなっても)変わらずお付き合いをしていきたい」と続けます。
(季節の挨拶)
この度は、お中元を頂戴しまして、誠にありがとうございます。
いつも何かとお気をかけていただきまして、厚く御礼申し上げます。
◯◯◯様のご好意は大変ありがたく存じますが、今後はこのようなお気遣いをなさいませんよう、お願いいたします。
お心遣いに対して、誠に心苦しい限りではごさいますが、今後も末永いお付き合いのほど、お願い申し上げます。
略儀ながら、書面をもって、御礼とお詫びを申し上げます。
(結びの挨拶)
贈られてきた贈答品の2倍の品物を贈る(倍返しをする)
断り状だけでは不十分だと感じる場合は、贈答品の相場の2倍にあたる品物を贈ります。いわゆる「倍返し」です。
基本的に、贈られたお中元・お歳暮のお返しは不要ですが、お返しをする場合は、贈答品の半額程度のものを用意します。
また、お互い了承の上で、お中元・お歳暮のやり取りをする際は、同額相当のものになります。
そのため、今後のお中元・お歳暮を断りたい場合は、頂いた品物の相場の2倍に当たるものを渡すことで、「お気持ちは充分に伝わりました」という、こちらの意図が明確に伝わります。
もちろん、品物だけではなく「今後はお気遣いなく」のお礼状も忘れずに添えます。
再包装して断り状と共に返送
- 政治家、公務員、教師、医師など、仕事の規定で贈答が禁止されている
- お中元やお歳暮の範疇を超える、高額な品物が届いた
- 以前に辞退する旨を伝えたが、また贈答品が贈られてきた
お中元やお歳暮の受け取り自体ができないときには、贈答品の包装を開けずに、新しい包装紙で包み、送り先へ返送するのが丁寧です。
お断り状は、返送する前に郵送するか、贈答品に同梱するかします。
贈り先の気持ちを汲みながらも、こちらの受け取れない事情を伝えることで、丁寧にお断りした印象になります。
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度は、ご丁寧なお歳暮(お中元・お心遣いの品)を頂き、大変恐縮に存じます。
ご厚意は大変ありがたく存じますが、弊社ではお取引様からのご贈答は辞退させていただいております。
甚だ不躾とは存じますが、別便にて返送いたします失礼をお許しください。
こちらの都合ばかりで心苦しいのですが、どうか今後はお気遣いなさいませんよう、何とぞご理解のほどよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、貴社一層のご隆盛と皆様のご活躍をお祈りしまして、お礼とお願いを申し上げます。
受取拒否は最終手段
配送で届くお中元・お歳暮については、受け取り拒否をする方法もあります。
自宅に贈答品が届いた際、配達スタッフに「こちらは受け取れないので持ち帰ってください」と伝えれば、後は配送業者が先方に確認を取り、返送や廃棄などの事後処理を行なってくれます。
受け取り拒否をすると、送料などの料金や手間もかからずに済みます。
ただし、送り先に対して失礼な行為に当たるので、今後のお付き合いを考えても、避けた方が良いと思います。
お中元・お歳暮以外のやり取りを考える
お中元やお歳暮には「季節の挨拶」や「感謝の気持ちを伝える」という意味がありますが、もちろんほかの方法で表しても構いません。
- お中元・お歳暮の時期に関係なく、季節の品を贈り合う
- 暑中見舞いや年賀状など挨拶状だけやり取りする
お中元・お歳暮でのやり取りに気疲れする場合は、上記のような形にシフトしていくことで、変わらないお付き合いを続けられます。